fal.aiとは?

fal.aiは、米国のサンフランシスコに本社があり2021年に創業された企業で、最新の生成AI技術を活用した革新的なプラットフォームです。
この記事では、fal.aiの基本的な情報から、料金体系、具体的な使い方、そしてその特徴まで詳しく解説します

fal.aiの基本情報

fal.aiとは?

fal.aiは、画像生成、動画生成、音声生成など、多様なAIモデルを統合した最先端の生成AIプラットフォームです。このプラットフォームは、開発者に対して非常に使いやすい設計になっています。また、開発者だけでなくマーケティング担当者やコンテンツクリエイターなど、幅広いユーザーを対象としており、高品質なコンテンツを高速かつ効率的に作成することが可能になります。

料金プランは 月額サブスクではなく、基本ぜんぶ従量課金(使った分だけ請求)となっています。単発的にスポットで最新のモデルを使いたい人に最適で、コスト面でも節約することができます。

プラットフォームの特徴

最大の特徴は、その使いやすさと多様な機能です。直感的なインターフェイスで、誰でも簡単に高品質な画像や動画を生成することができます。また、APIも提供されており、開発者が自作した独自のシステムにfal.aiの機能を組み込むことも可能です

さらに、fal.aiは、LORAモデルや独自のAIモデルにも対応しており、より高度なカスタマイズも可能です。開発者や企業をはじめAI生成を活用したいすべての人にとって 優秀なプラットフォームと言えるでしょう。

Fal.aiの使い方

fal.aiのログイン画面

アカウント設定方法

fal.aiのアカウント設定は簡単で、右上のログイン画面から Googleでサインアップできます。その他、以下のいずれかの方法を選択できます。

  1. GitHubアカウントと連携して登録する。
  2. 会社でfal.aiを契約していてSSOでログイン。

個人的にはGoogleが一番簡単だと思います。

クレジットの購入方法

APIで実際に回すには、アカウントに使えるクレジット残高が必要で、無料枠を使い切ったらクレジット購入が必要になります。
クレジット購入は「Usage & Billing」の「Credits」のボタンから 10ドル、20ドル、50ドル、カスタムの中から1つ選び、例えば10ドルを選択したなら「Quick Buy $10.00」ですぐに10ドルがチャージされます。

残りのクレジットが少なくなったら自動的に追加するという設定もできますので、自分に合った使い方を探ってみましょう。

画像生成の手順

画像生成は非常に簡単です。始めるには、以下の手順に従ってください。

  1. まず、プラットフォームにログインし、使いたいモデルを選択します。
  2. 次に、生成したい画像のイメージに合わせたプロンプトを入力します。具体的なプロンプトを入力することで、高品質な画像を生成することが可能です。

必要に応じて、解像度やスタイルなどのパラメータを調整することもできます。最後に、「生成」ボタンをクリックすると、数秒で画像が生成されます。生成された画像は、商用利用も可能です。(※商用利用は各モデルの利用条件を確認)

動画生成の手順

画像生成と同様に、プラットフォームにログインした後、以下の手順で動画生成ツールを選択します。

  1. まず、動画の内容に合わせたプロンプトを入力します。
  2. 次に、必要なパラメータを設定します。

Fal.aiは、入力されたプロンプトに基づいて、自動的に動画を生成します。 動画の生成には少し時間がかかる場合がありますが、高品質な動画があっという間に完了します。

fal.aiのモデル別API料金

APIを使う場合の料金詳細

例えば「Seedream V4」で画像を生成する場合は、1枚生成するのに0.03ドルかかり、1ドルあたり33枚の画像が生成できる計算になります。
ちなみに、画像には表示されていませんが 「Nano Banana Pro」は1枚当たり0.15ドルで、4K出力の場合は2倍の料金となっています。

動画生成 の場合は、例えば「kling 2.5 Turbo Pro」を使う場合、1秒あたり0.07ドルかかり、1ドルあたり14秒生成できる計算になります。

Compute(GPU時間貸し)の料金詳細

こちらは自分専用のGPUサーバーを“時間で借りて”自由に使える仕組みです。
ファインチューニングや大量の推論、研究用途の重い処理みたいな重作業を安定して回したい人向けのプランです。

Computeは 「GPUを借りてる時間」に対して課金されます。
fal.aiのPricingページには、ComputeのGPU時間単価がこう載っています:

・H100 80GB:$1.89 / 時間($0.0005 / 秒)
・H200 141GB:$2.10 / 時間($0.0006 / 秒)
・A100 40GB:$0.99 / 時間($0.0003 / 秒)
・B200:要問い合わせ

まあ、こちらは完全に開発者向けですね。
何かしらのプロダクトをサービス展開したい人や企業・ 研究チームが使うような料金プランだと思います。

プロンプトの作成例とコツ

fal.aiで高品質な画像を生成するためには、効果的なプロンプトの作成が不可欠です。詳細なイメージを記述することで、AIはよりリアルで高品質な画像を生成します。

狙ったビジュアルを実現するには、プロンプト内で「主役・構図・質感・色・光」を先に固定するのがコツです。たとえば「若い女性の上半身、正面、自然な表情、シックで落ち着いた配色、柔らかい逆光」。
次に背景を具体化します。「夕方の街灯、濡れたアスファルト、細い通り、看板の光が反射」。
最後に不要な要素を除外(ロゴ文字なし、歪みなし、指の崩れなし)と書くと、安定度が上がります。

また、プロンプトに「高品質」や「リアル」といったキーワードを加えることで、さらにクオリティを高めることが可能です。例えば、「スタジオで撮影されたポートレート、高品質、自然光」というプロンプトは、プロのような仕上がりの画像を生成するでしょう。

fal.aiの実際の活用事例3ケース

①マーケティング分野:
広告クリエイティブの制作に活用されています。高品質な画像を短時間で生成することで、広告キャンペーンの効果を最大化することが可能です。

②教育分野:
教材のイラストや図版作成に利用され、視覚的にわかりやすい教材を作成することができます。

③企業コンテンツ制作:
 編集記事のイラストや雑誌面・記事素材などのコンテンツ制作の用途で、社内向けに使われています。

最新情報とアップデート

2025年の新機能とアップデート

fal.aiは常に進化を続けており、2025年12月時点でいくつかの新機能が追加されています。例えば、「Sandbox」。
 同じプロンプトで複数モデルを並行実行して出力を横分け比較することができます。これによりモデル選びが一気に楽になりました。さらにAPIの改善により、既存のシステムとの連携さらに容易になりました。

これらの新機能やアップデートにより、さらに強力な生成AIプラットフォームとして、今後もさらに多くのユーザーに活用されることとなります。最新情報やアップデートについては、公式ウェブサイトやブログで随時公開される予定です。今後のfal.aiの進化にぜひご注目ください。